リベルサスをより効果的に服用するには
- SC オンラインクリニック
- 4月11日
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更新日:4月15日

リベルサスをより効果的に服用するポイント
リベルサスをより効果的に服用するには
空腹時に服用することが推奨されています。
一緒に飲む水の量は120ml以下(コップ半分程度)が望ましいです。
食事や他の薬の服用がある場合は、リベルサスを服用してから30分以上空けるようにしましょう。
これらの服用方法は、製薬会社が推奨しているもので、当院でも同様の指導を行っています。
さらに、製薬会社の公式サイトでは、動物実験のデータや詳細な研究結果など、より専門的な情報も公開されています。
リベルサスの効果を高める服用方法とは?
~食事のタイミングと飲水量がカギ~
リベルサス(セマグルチド)の吸収は、食事や水の量によって大きく左右されます。以下の実験結果から、その影響と最適な服用方法が明らかになっています。
~食事のタイミングによる影響~

上記の実験では、服用後の食事のタイミングによって、リベルサスの体内への吸収量が2倍以上も違うことが確認されています。
服用30分後に食事(6時間絶食・水120ml)
→ CₘₐₓやAUCが低く、吸収量が少ない
服用2時間後に食事(10時間絶食・水240ml)
→ CₘₐₓやAUCが高く、薬がよく吸収されている
つまり、服用後はすぐに食事をせず、最低でも2時間は空けることが重要です。
~飲水量による影響~

水の量が50mlと120mlでは吸収量に大きな差はなし
一方で、240mlと比べると、明らかに吸収量が低下
このことから、飲水量は控えめ(50~120ml)にするのが効果的とわかります。
■ 血中濃度に関する用語解説
Cₘₐₓ(シーマックス):血中濃度が最も高くなった時の値
AUC:時間の経過による薬剤の総吸収量
tₘₐₓ:Cₘₐₓに達するまでの時間
~実験から導き出せる効果的な服用方法~

空腹時(起床直後など)に服用
少量の水(約50〜120ml)で服用
服用後2時間は何も食べない
食事の内容を見直すことで、リベルサスの効果を引き出す
リベルサスを服用することで得られるメリットの一つに、食事量の減少や間食の回数が自然と減ることが挙げられます。
しかし、薬の効果をしっかり感じられていない方の中には、日常的に糖質を過剰に摂取している場合があります。個人差はあるものの、正しく服用していても食生活によっては効果が十分に発揮されない可能性があるのです。
~糖質の摂取を見直す理由~
糖質を過度に摂らないことで、体は脂肪をエネルギーとして使いやすくなり、脂肪燃焼の促進が期待できます。一方で、極端に糖質を制限すると、低血糖のリスクが高まるため注意が必要です。
そのため、必要最低限の糖質は確保しつつ、余分な糖質は控えるように意識することが重要です。
ご飯やパン、麺類、お菓子、イモ類などを多く摂っている場合、それらの一部を低糖質な食品に置き換えるだけでも効果があります。代替としては、肉類、卵、チーズ、豆類などが適しています。
なお、すべてを一気に低糖質にしてしまうと、低血糖のリスクが高まる可能性があるため、無理のない範囲での置き換えをおすすめします。